物理 理科 力学 基礎

重力加速度

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無重力

前項で

 

『重力の変化により、体重計の値が変化した』

 

と説明しました。
月の重力は地球の重力の1/6であるというのは有名ですが

 

「宇宙空間では無重力状態」

 

というのはもっと有名だと思います。

 

無重力。

 

つまり重量がないことですので、体重計はゼロのままです。
もっと簡単に言うと

 

重さを感じないのです。

 

重量(重力)を決定させるもの

「質量は不変」
「月では重量(重力)は地球の1/6で、宇宙ではゼロ」

 

一体この現象には何が作用しているのでしょうか?
重量(重力)を決定させる何かがあるはずなのです。

 

ピンときた方はいると思いますが
我々は万有引力(以下、引力)により地球に引っ張られています。

 

また
地球が自転していることにより遠心力も作用しています。

 

この事から、物体には引力と遠心力の両方が作用していることがわかります。

 

2つの力が作用すれば当然合力となります。
この合力が重量(重力)と呼ばれています。

 

つまり

 

『重量(重力)は引力と遠心力の合力である』

 

と言えるのです。

 

重量(重力)がもたらすもの

こんな事を考えてみます。

 

高い位置からボールを静かに落としてみましょう。

 

そうすると当然ボールは下に落ちていきます。
これは、前述したとおり引力と遠心力の合力である重量(重力)によるものです。

 

そして、この時ボールは速度を増しながら落ちていきます。
速度を増すということは、加速しながら落ちていくということです。

 

この加速度の事を重力加速度と言います。

 

そして重力加速度の値は9.8m/s^2なのです。
つまり

 


重力加速度とは
重量(重力)によって生じた加速度であり、その大きさは9.8m/s^2

 

なのです。また、

 

重力加速度は質量の大小に関係なく地球上では常に一定です。
(ただし、空気抵抗や他の力は考えない状態に限ります)

 

この重力加速度は地球の質量、半径、遠心力等で計算可能ですが、文字と数字がたくさん出てきて混乱すると思いますので、本ホームページでは省略します。

 

実際には遠心力の影響でこの重力加速後は変化しますが、変化量が僅かである為、一般的には地球の重力加速度と言えば、この9.8m/s^2と考えて問題ありません。

 

また、単位の説明ですが
m:長さ(メートル)
s:時間(秒)
速度の単位「m/s」に似ています。
この単位「m/s^2」は、1秒間に増す速度を示しています。

 

つまり9.8m/s^2とは、1秒間に増す速度が9.8m/sという意味です。

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質量と重量

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